当院におけるインプラントの安全管理
インプラント治療とは?
インプラント治療の目的は、もともとのあるべき咬み合わせを手に入れること。咬み合わせが整っていれば、しっかり咬んで食事ができ、全身のバランスも整います。正しい咬み合わせは患者さんのクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上に、重要な要素になるのです。 インプラント治療はたびたび行うようなものではないため、治療後はよい状態を維持するためにメインテナンスをきちんと行い、正しい咬み合わせを維持していく必要があります。
昨今の過激なマスコミ報道により、インプラントが問題となっておりますが当院の安全管理についてご参考までにお知らせ致します。
滅菌・消毒体制の完備
患者様に治療に使用する器具は全て滅菌器具or使い捨てを
齋藤歯科医院では、滅菌できる金属製の器具やガラス製の器具は全て「高圧水蒸気滅菌器(オートクレーブ)」にて131度の高圧下で全ての菌を滅菌します。
通常の器具はもちろんインプラントの器具も滅菌され、個々の「滅菌バッグ」にて小分けします。
また、プラスチックなどの滅菌できない器具は全てディスポーザブル(使い捨て)を用いております。
ドレービングの徹底、術者と患者様の感染防止
インプラント手術は徹底した衛生管理下のもとに行われます。
ドレーピングとは・・・インプラントオペなどの時、清潔な術野を確保するために完全滅菌されたドレープで不潔域を覆うことをいいます。これにより、消毒できない患者様の洋服などを遮断し清潔下にて手術を行う事ができます。
ドレーブは使い捨てのディスポーザブルを使用しております。
CTによる3D解析、ガイドステントの応用
インプラントは3次元で設計する必要があります。
当院では、院内にて「CT撮影」をすべてのインプラント希望の患者様に撮影させていただいております。
通常のレントゲン写真ではわからない3次元の構造や骨の硬さなど、医科用のCT装置によってきちんと解析し、患者様にインプラントの計画を説明させていただいております。
暗闇の運転では電気とナビは必須です
CTできちんと解析しても、予定通りの場所にきちんとインプラントを入れる事が安全のため必要になります。
特に、口腔内は狭くて暗い場所。。
齋藤歯科医院ではCTの解析データーを元にして、Swiss Media社の「SMOP」と呼ばれるコンピューターを用いて3次元で骨格を解析し、ガイドステント(ナビゲーション)を作成後インプラント手術に臨んでおります。
これを導入するに至ったのは患者様に肉体的にも精神的にも負担が少ない治療を提供できればと言う思いからです。
患者様の中でインプラントに対して“怖い”という印象を持たれている方もいらっしゃります。その中で「どうやったら患者様の怖さや不安を軽減できるだろうか」と考えた結果が解析ソフトの導入でした。今までももちろん低リスクで低侵襲(できるだけ痛くない・ダメージが少ない)な治療を行ってきましたが、解析ソフトの導入で、さらに患者様への負担が少ない治療を提供することが可能となりました。
CTで計画した通りの場所にインプラントを入れる事で神経の損傷や出血のリスクを減らす事が可能です。
再生療法の併用
インプラントの治療において、治療後の不快感や疼痛・腫脹を理由に治療を断念される方もいらっしゃいます。そういった問題を解決し、安全な治療と早期の治癒を可能にするのがCGF(Concentrated Growth Factor)です。 手術前に採取した血液を遠心分離機にかけCGFを作ります。 採取した20~30CCの血液を、ある一定の速度で遠心分離することにより、血小板とフィブリンを多く含んだゲル状の自己血液由来成分が形成されます。
このCGFを直接抜歯窩やインプラント創部に用いたり、人工骨(βーTCPなど)と混ぜて AGFとし骨の再生の促進を図ると共に、CGF中に含まれる多くのサイトカインが免疫、炎症に関与し、創傷治癒に作用します。これにより、より腫れが少なく短期間で苦痛の少ない治療が行うことが可能となりました。
※2015年11月25日以降、再生医療等を提供しようとする医療機関は、『再生医療等提供計画』を作成し、あらかじめ『認定再生医療等委員会』に意見を聞いた上で、『再生医療等提供計画』を地方厚生局に提出する必要となりました。 当医院は2016年12月に細胞培養加工施設としての申請登録済医療機関として認可済であります。
インプラントはインプラント専門の歯科医院で・・・で安心ですか?
インプラントはご自身の歯と混在する人工物です。
インプラントはご自身の歯と同様に機能する人工物です。
その人それぞれ固有の噛み合わせ、歯周病の状況を含めた歯周疾患の有無、唾液の性状など様々な状況下にさらされます。
当院ではそれらを全て網羅した上で、治療の選択肢の一つとしてインプラントをご提供しています。
インプラントが必ずしも正解の治療ではないからです。
歯を失った=インプラント ではなく、その人それぞれに合わせた治療方法を考え、提案し、身内のように親身になって一緒に悩んでいけるような関係を気づいていきたいと考えております。
インプラント以外の選択肢が豊富であることは当院にとって非常に強みでもあるので一度ご相談ください。